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セブンスコート

プレイして、感想を書かなければいけないと思ったのです。
こんな夜遅くにね。


ノベクタクルさまのエイプリルフール企画、『セブンスコート』

以下ネタバレになります。クリアしてから読みましょう。

いや本当に。
プレイ時間2,3時間だし(多分)、魂削って創作したことのある人なら、きっと共感してくれると思う。
そうじゃなくても絵も文も音も企画からしてクオリティ高いから、時間のある時にぜひ。

RSSネタバレ避けに無意味な羅列。あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
意味があるかなんて知らない




























ミシェエエエエエエエエエエエエエル!

正直なところ、話としてはありがちなのです。
ゲーマーがゲームに入ってしまうという構造も、一人一人のお悩み相談をしていくたびにクリアが近づいていくという構造も。
ゲームの設定として作られたHPもいかにもなアングラサイトで、そこに集まった人間性を表しています。

こういうとどうなのか、あまりいい感想ではないのでしょうが、ネリーも、メルも、AIDも、ポーリーンも、ヤコポも、イメオンも、ジゼルでさえ、少なくとも私にとってはどうでもよかったんだ。シナリオの最後に出てくる妖精すらどうでもよかった。

最後の、本当に最後のシーン。
ミシェルの、Dark†Knightの最後の傑作は、あれだけはどうしようもなくて。
そのシーンを読みながら泣いてしまった。

ミシェルにとってのジゼル、それは私にはないもので。
例えば私がそれを手に入れたとして、なんて想像もできないものだった。
私にとって私の創作は私一人の物だから。誰かに理解されたいとは、あまり思わない。

あぁ、何を書こうとしたんだったか。

そう、最後のシーン。最後のシーンなんだ。いや、エピローグの前だから正確には最後じゃない。
あのシーン、あのモノクロなCGと、そして流れる文章に私は打ちのめされたんだ。

強烈だった。実際プレイ終わってから1時間近くたつというのにまだ放心している。眠気なんて来ない。
それぐらい強烈だった。恐ろしかったわけでもない、悲しかったわけでもない。嬉しかったわけでも憤りを感じたわけでもなかった。シナリオで感動できるか、そう言われれば答えはNOだっただろう。
私を打ちのめしたのはミシェルのあの創作欲求だった。ジゼルとともにいるときの物ではない。それもよいものではあった。2/14の更新のくだりはひどく感動的だった。
しかし、しかしだ。
私は4/1更新分の、あの時のミシェルの、あの創作欲求に打ちのめされたんだ。時間がたって、気持ちも落ち着いてきて、なぜ、と問われると咄嗟に言葉が出なくなってしまった。だけど、それは本当に衝撃だったんだ。

こうして記事を書くにあたって思い出したのは『イキガミステイエス』という作品だ。
白血病で死ぬ妹と、脳溢血で死ぬであろう兄の物語。傑作の多い富士見ミステリーから出た、最後の受賞作。

似ている部分もあるが、違う部分もある。
ただ、
どうしても似ていると思ってしまうのだ。


ツイッターで私はこの作品に殺された、と言った。
今でもそれは間違っていないと思っている。
恐ろしく……、本当に恐ろしいほど胸を鷲掴みにされた気分。



幾つかネット上の感想を見て回った。
あんまり私と同じようなとらえ方をしている人はいないように見える。そうでもなかったかもしれない。
私は感想文の類は苦手だ。自分の気持ちを伝えるのが苦手だ。だからこそ残したいと思った。
ブログやツイッターのログを基本的に残しているのもそのためだし、
小説を書いているのもそのためだ。

あの瞬間、
あの瞬間のミシェルと同じ思いをいつか抱いてはいなかったか。

どうしても伝えたいと思った感情が、情動があったんじゃないのか。

それは確かに私にあったもので、"あった"ものだった。
だから私は涙したんだと、そう思った。

以上。
よくわからなくても、私もよくわかってないからこれ以上求めないでね。
by aftschool-student | 2013-05-04 04:32 | 日記